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Power Automate入門~Power Automate Desktopと...

    2025/10/27

    Power Automate入門~Power Automate Desktopとの違いからはじめる、自動化の第一歩~ 

    本シリーズでは、Power Automate Desktop(以下、PAD)を中心に、業務効率化に役立つ自動化のノウハウを紹介しています。

    今回は、よく質問をいただく「Power AutomatePower Automate Desktopの違い」について、整理してみたいと思います。

    「名前が似ているけど、どう違うの?」

    「どっちを使えばいいの?」

    そんな疑問をお持ちの方に向けて、Power Automateの基本をわかりやすく解説します。

     

    1.Power Automate DesktopとPower Automateの違い

    Microsoft が提供する Power Automate は、大きく 2つの自動化スタイル に分けられます。

    区分

    名称

    概要

    デスクトップフロー

    Power Automate Desktop(PAD)

    PC上のアプリ操作を自動化(RPA:ロボットによる作業再現)

    クラウドフロー

    Power Automate

    クラウド上のアプリ・サービス連携を自動化

    簡単に言うと、

    PADは「人がパソコンで行う操作を自動化」するツール、

    Power Automateはアプリやクラウドサービス間の処理を自動化」する仕組みです。

     

    たとえばPADでは、

    • Excelを開いてコピー&ペースト

    • Webページにログインしてデータを取得

    • ファイルを特定フォルダに移動

    といった“手作業の再現”が得意です。 

     

    一方、Power Automateでは、

    • Teamsに通知を送る

    • Outlookの添付ファイルを自動保存

    • Formsの回答をSharePointに登録

    といった“アプリ連携・データ処理”が得意です。

     

    つまり、

    PADはパソコン操作の自動化

    Power Automateはクラウドサービスの自動化

    という違いを覚えておくと分かりやすいです。

     

    2.アカウントとライセンスの種類

    Power Automate は、アカウント(およびライセンス)によって利用範囲が変化します。

    主に以下の3パターンです。

    区分

    アカウントの種類

    主な利用範囲

    ① 個人

    Microsoft アカウント

    無料。ローカル作業の自動化に限定

    ② 組織

    Microsoft 365 アカウント

    企業・団体での利用。社内サービス連携が可能

    ③ プレミアム

    Microsoft 365 + 追加ライセンス

    外部サービス・API・オンプレ連携が可能

     

    ① 個人アカウント(Microsoftアカウント)

    • 無料で PADが利用可能

    • フローはPC内に保存(クラウド保存や共有は不可)

    • OneDrive や Outlook.com などの個人向けサービスと簡易連携可能

    • 企業向けサービス(Teams, SharePointなど)とは連携不可

    • 自動実行(トリガー)は一部制限あり

    👉 用途例:Excel業務やWeb操作の個人効率化、RPA入門

     

     

    ② 組織アカウント(Microsoft 365)

    • Microsoft 365 に契約していれば、Power Automate が利用可能

    • Teams・SharePoint・Formsなどの業務アプリと連携

    • PADフローをクラウドに保存・共有可能

    • クラウドフローのトリガーで PAD を自動実行可能

    • 標準コネクタを利用可能(Salesforceなどは不可)

    👉 用途例:部署内の承認フロー、Teams通知、自動集計など

     

     

    ③ プレミアムプラン(有償)

    • プレミアムコネクタ(Salesforce、kintone、ServiceNowなど)が利用可能

    • API連携(HTTPリクエスト)やオンプレミス接続(ゲートウェイ経由)が可能

    • Dataverse などを利用し、全社レベルのデータ連携を実現

    • 実行回数やスループット制限が緩和される

    👉 用途例:全社的なRPA統合、自社システムとクラウドの自動連携

     

    3.PowerAutomateの特徴と使いどころ

    ① トリガーによる自動実行

    Power Automate最大の特徴は、「トリガー」で自動的にフローを起動できる点です。

    たとえば:

    • Outlookで特定の件名のメールを受信したら、Teamsに通知

    • SharePointにファイルが追加されたら、PADを呼び出して印刷

    • Formsの回答を受け取ったら、Excel Onlineに自動登録

    など、“イベントが起きたら自動で動く”仕組みを実現できます。

    🔸 アカウント別トリガー例

    アカウント種類

    利用可能なトリガー例

    個人

    OneDrive更新時、Outlook.com受信時など

    Microsoft 365

    Teams投稿、SharePoint更新、Forms回答など

    プレミアム

    Salesforce更新、kintone登録、APIイベントなど

    ※トリガーの種類や実行頻度には、プラン・ライセンスごとの制限があります。

    詳細:Power Automate サービスの制限事項(Microsoft公式)

    自動化フロー、スケジュールされたフロー、インスタント フローの制限事項 - Power Automate | Microsoft Learn

     

    トリガーを使うことで、「人がボタンを押す自動化」から

    「条件が起きたら自動で動く自動化」へと進化します。

     

    ② PADとの連携で広がる自動化

    Power AutomateとPADを連携させることで、

    「クラウドでイベント検知 → ローカル処理を自動実行」が可能になります。

    例:

    • 「メール受信」をトリガーにPADフローを起動

    • PADでの結果をTeamsへ自動通知

    • 承認完了後にローカル処理を実行

    ➡ Power Automateが“司令塔”、PADが“実働部隊”として連携すると、

    クラウドからローカルまで一気通貫の自動化が実現します。

     

     

    4.まとめ

    項目

    Power Automate Desktop

    Power Automate

    自動化対象

    PC操作(RPA)

    クラウド連携(ワークフロー)

    実行方式

    手動またはスケジュール

    トリガー(イベント)

    無料利用

    可能(Microsoftアカウント)

    一部可能(個人向け)

    主な利用層

    個人・現場担当者

    組織・部署・全社

    強み

    実際のPC操作を再現

    サービス連携・通知・承認処理

     

     

    ✅ 結論

    • PADは「手を動かす自動化」(RPA)

    • Power Automateは「仕組みで動く自動化」(ワークフロー)

    両者を組み合わせることで、

    誰でも・いつでも・確実に動く自動化環境」を実現できます。

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    投稿者

    白川

    Power Automateを中心に、業務自動化や業務改善の支援を行っています。 セミナー講師として、自動化の考え方や設計のポイントをわかりやすくお伝えしています。