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初めてのkintone、どこでつまずく? “動く”より“運用できる”設計へ。
2025/11/11
初めてのkintone、どこでつまずく? “動く”より“運用できる”設計へ。

はじめに: “動く”より“運用できる”設計へ
kintoneでアプリを作ってみたら、「あれ、想像と違う…」「むしろ手間が増えた?」となること、ありますよね。
実は“動く”より前にフィールドタイプを決めることが肝。この記事では、交通費申請アプリを例に、失敗しがちな型の選択を最短で使える形にする方法を紹介します。
フィールドタイプとは?
kintoneでは、項目ごとに“入力の箱”を選べます。
これをフィールドタイプと呼びます。
自由入力は「文字列(1行/複数行)」、用途特化は「数値」「日付」「時刻」。
候補から選ぶなら「チェックボックス」「ラジオボタン」「ドロップダウン」。
ほかに「ユーザー選択」「添付」「テーブル」。
用途に合う箱を選ぶほど、入力ミスは減り、検索・集計は強くなります。

よくある症状
ここにフィールドタイプを間違って作成したアプリの例を紹介します。
入力する箱が欲しかったので、とりあえず「文字列(1行)」を選択して項目をつくりました。

しかし、
すべて手入力でミスが多い(往復・回数の計算間違い)
明細が固定列で3件以上入力できない
社名の表記ゆれで集計・検索が効かない
という問題があり、このままでは運用に苦労します。
解決策①:申請者/承認者は「作成者」「ユーザー選択」で
まず、申請者名と承認者名の項目を見てみましょう。
交通費申請を行う場合、申請者は自分以外を選ぶことはありません。
入力自体をなくすのが正解です。
承認者がkintoneのユーザーであるならば、「ユーザー選択」を使ういいです。
人名の打ち間違い・表記ゆれがなくなります。

解決策②:複数行の明細は「テーブル」で
交通費の明細行はテーブルを使用。行の追加・並べ替え・小計/合計の自動化が容易です。
項目毎にフィールドタイプも設定できます。
日付:日付
顧客名:ルックアップ(解決策③にて説明)
路線名:文字列(1行)
乗車区間(開始/終了):文字列(1行)
片道/往復:ドロップダウン(片道/往復)
片道金額:数値
金額:計算(解決策④にて説明)

解決策③:社名の表記ゆれは「ルックアップ」で防ぐ
社名は手入力ではなく、顧客管理アプリからルックアップで取得することをお勧めします。
略称・旧社名・全角半角の揺れを防ぎ、集計・検索が効くデータになります。
まず、顧客管理アプリを作成し、顧客情報を登録します。

次に、交通費申請アプリでルックアップを選択し、明細テーブルの顧客名の列に割り当てます。

ルックアップの設定で、先ほどの顧客管理アプリと関連付けます。

これで顧客名の表記ゆれがなくなり、後で集計する際に漏れがなくなります。
解決策④:金額は計算フィールドで自動化
金額項目は自動で計算するように設定します。
行の金額は「片道/往復」と「片道金額」から自動計算。
合計金額はテーブルの金額の合計を自動計算。
ExcelのIF・SUMに近い書き方でOK。数式に任せることで、人的ミスを源流で遮断できます。
明細テーブル内「金額」計算式

テーブル合計の「合計金額」計算式

フィールドタイプを直した結果
①申請者入力:不要(作成者を自動利用/承認者はユーザー選択)
②明細:テーブル化で複数行&並べ替えOK
③社名:マスタ連携で表記ゆれゼロ
④金額:自動計算(計算ミスは根絶)
結果:入力手数とミスが大幅減。さらに検索・集計も強くなります。

フィールドタイプ選定チェックリスト(保存版)
手入力でいい? → 選択/参照で代替できないかまず検討
将来集計する? → 数値/日付/ユーザーなど“型がある”箱を使う
複数行があり得る? → テーブルで増減自在に
他アプリのマスタがある? → ルックアップで表記ゆれ撲滅
計算できる? → 計算に任せて“手計算ゼロ”
比較・分岐は発生? → 選択肢名を一意に(全角/半角/表記統一)
まとめ
アプリは型で9割が決まります。
「手入力は最小」に、「計算は数式に」、「文字列より“選ぶ/参照する”」を徹底しましょう。
つまずいたら本記事のチェックリストに沿ってフィールドタイプを見直すのが近道です。
ワイ・ビー・シーではkintoneの便利な使い方の紹介だけでなく、導入支援やカスタマイズも行っております。
気になる方は無料相談を受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
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投稿者
原
Webシステム開発者兼、kitnone導入支援者。皆様の業務のデジタル化を全力で支援します。


