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kintoneがもっと便利になる!連携コネクタのシナリオ作成・動作確認ガイド【管...
2026/9/4
kintoneがもっと便利になる!連携コネクタのシナリオ作成・動作確認ガイド【管理者向け】

みなさん、こんにちは!
第1回では「連携コネクタで何ができるか」、第2回では「料金の仕組みとステップ数の試算」をご紹介しました。
「フリープランでも十分使えそう!」「うちの運用なら3,000ステップで収まりそう」という感触を持てた方も多いのではないでしょうか。
今回はいよいよ実践編です。
実際に連携コネクタの管理画面を操作して、シナリオを作成・動作確認するまでの流れを解説します。
「kintoneにレコードを追加したらTeamsで担当者に通知する」という、最もシンプルかつ実用的なシナリオを例に進めていきます。
事前確認:ログインまでの流れ
シナリオ作成に入る前に、連携コネクタへのログインが必要です。

初めてログインすると、ダッシュボードが表示されます。ここで確認しておきたいのが「今月のステップ消費数」です。フリープランでは月3,000ステップが上限なので、シナリオを増やしながら消費量の増加を意識する習慣をつけておきましょう。

用語の整理
シナリオを作成する前に、連携コネクタ独自の用語を整理しておきます。
プロジェクト
シナリオを管理する単位です。部署ごとや業務カテゴリごとに分けて管理できます。プロジェクトにメンバーを招待する機能もあるため、担当者ごとに編集範囲を制御できます。

シナリオ
サービスを連携する一連の処理の流れです。「〇〇が起きたら△△をする」というルール全体のことをシナリオと呼びます。

ステップ・イベント・アクション
シナリオの流れを構成する個々の処理を「ステップ」と呼びます。そのうち、シナリオのきっかけとなる処理を「イベント」、イベントの後に実行される処理を「アクション」と呼びます。

手順1:プロジェクトの作成とシナリオの追加
プロジェクトを作成する
ダッシュボードからプロジェクト一覧を開き、新規プロジェクトを作成します。

プロジェクト名は「営業部 kintone連携」「Teams通知自動化」など、用途がひと目でわかる名前にするのがおすすめです。複数のシナリオが増えてきたときに管理しやすくなります。
シナリオを追加する
プロジェクトを作成したら、「新規シナリオ作成」からシナリオを追加します。

シナリオ名と説明を入力します。名前は「kintone→Teams通知」など、処理の流れが伝わる名前にしておくと、後から見返したときにわかりやすいです。
手順2:シナリオの作成
ここからがシナリオ作成の本題です。イベントとアクションをそれぞれ設定していきます。
ステップ① イベントの設定(kintoneのレコード追加を検知)
まず、シナリオのトリガーとなる「イベント」を設定します。
1.シナリオ編集画面の右上にある「編集」をクリックします

2.「アプリ選択」で「kintone」を選択します

3.「イベント選択」で「レコード追加/編集の検知」を選択します

4.コネクタの設定をします(※後述)

「+新しいコネクタを作成する」を選択します。

Webhookコネクタの名前を入力します。
ここでは、接続するアプリ名を入力することをお勧めします。

「基本設定」で検知するイベントの種類を「追加」に設定します。


「サンプル取得」→「Webhook待機」の順にクリックします。

kintone側の対象アプリでテスト用レコードを追加します。

追加したレコードが表示されたら「選択」をクリックします。

連携コネクタの「出力確認」にレコード情報が表示されたら「完了して次へ」をクリックします。
コネクタとは何か
ここで登場する「コネクタ」という概念は、初めて見ると少し戸惑うかもしれません。
コネクタとは、連携コネクタが外部サービスにアクセスするための認証情報の設定のことです。
たとえば「kintoneのレコードを取得する」アクションを設定するとき、「どのkintone環境の、誰の権限でアクセスするか」をコネクタとして事前に登録しておく必要があります。
コネクタには大きく分けて2種類あります。
Webhookコネクタ
イベントで使用します。kintone側のアプリにWebhook設定を追加し、レコード追加などのタイミングで連携コネクタへ通知を送る仕組みです。kintoneのアプリ設定画面でWebhookを有効にし、連携コネクタが発行するURLを登録する必要があります。
認証コネクタ
アクションで使用します。外部サービス(kintone、Outlook、Teamsなど)にアクセスするためのアカウント情報(OAuth認証など)を登録します。「新しいコネクタを追加」から初回設定を行うと、以降は同じコネクタを複数のシナリオで使い回せます。

Microsoft 365のサービス(Teams、Outlook、OneDrive等)に対して認証コネクタを設定する際は、第2回でご紹介した「BizteX Connectへの管理者承認」が事前に完了している必要があります。未対応の場合は認証画面でエラーが発生しますので、事前に確認しておきましょう。
ステップ② アクションの設定(Teamsで通知)
次に、イベントの後に実行される「アクション」を設定します。
1.「アプリ選択」で「Microsoft Teams」を選択します

2.「アクション選択」で「メッセージ投稿」を選択します

3.「認証コネクタ選択」で「新しいコネクタを追加」をクリックし、Microsoft 365のアカウントで認証します



認証に使用するアカウントを選択します。

「承諾」をクリックします。

認証済みになったことを確認したら「コネクタ作成」をクリックします。

コネクタを選択して「次へ」。
4.「基本設定」で通知先のチームとチャンネルを選択します

通知するチームを選択して「次へ」。
5.通知メッセージの本文を設定します(ここで「出力データ」を活用します)

通知先のチャネル、メッセージ形式、メッセージを入力します。
ポイント:アクションで「出力データ」を使う
連携コネクタの便利な機能のひとつが、前のステップで取得したデータを後続のステップで利用できる「出力データ」の仕組みです。
たとえばイベントでkintoneのレコード追加を検知すると、そのレコードのフィールド値(件名、担当者名、日付など)が「出力データ」として記録されます。
アクション(Teams通知)の「メッセージ本文」を入力するとき、右側に「出力データ」パネルが表示されます。ここからイベントで取得した値を選択してクリックすると、メッセージ本文にその値が自動で挿入されます。


これにより、たとえば「ファイル名:{{kintoneにアップロードしたファイル名}} / 担当者:{{kinotneの担当者}} / レコード詳細URL:{{kintoneのレコード詳細URL}}」のように、kintoneのレコード内容をそのままTeamsに通知するメッセージを作ることができます。
使える値と使えない値について
出力データはすべてのフィールド値を自由に使えるわけではなく、フィールドの種類によって取り扱いが異なります。
活用しやすい値(テキスト・数値・日付など)
一行テキスト、数値、日付、ドロップダウンの選択値といった単純な値は、そのまま後続のアクションで利用できます。
扱いに注意が必要な値
添付ファイルや画像フィールドは、ファイルそのものが出力データとして流れるわけではなく、ファイルのURLや情報が出力されます。そのまま別フィールドへの書き込みには使えないケースがあります。
テーブル(サブテーブル)のデータは、繰り返し処理(ループ)の設定が必要なことがあります。
関連レコードや計算フィールドの値は、連携コネクタが検知した時点の値が取得されますが、kintoneの計算式で自動生成された値については、Webhookの通知タイミングと計算の実行タイミングの兼ね合いで、期待通りの値が取得できないケースも報告されています。
複雑なデータ構造を扱う場合は、まずテスト環境で動作確認してから本番運用に移ることを強くおすすめします。
ステップ数の消費について
シナリオを保存する前に、ステップ数の消費を確認しておきましょう。
今回のシナリオはイベント(kintone検知)1ステップ+アクション(Teams通知)1ステップの合計2ステップです。
シナリオが1回実行されるたびに2ステップが消費されます。

繰り返し処理を使う場合は消費量が変わる
サブテーブルのデータを1行ずつ処理するなど、同じ処理を繰り返す「繰り返し処理(ループ)」を設定した場合、ステップの消費の考え方が少し変わります。
繰り返し処理の中に複数のアクションを組み込んだ場合、そのアクションすべてがループ1回ごとに消費されます。
たとえば繰り返し処理の中に3つのアクションを設定していて、ループが5回実行された場合、
が消費されます。繰り返し回数が多いシナリオでは、想定以上にステップを消費することがあるため注意が必要です。
一方、繰り返しの対象データが0件だった場合は、繰り返し処理の中身は実行されません。 そのため、ループ内のアクションのステップは消費されません。たとえば「今日更新されたレコードを繰り返し処理する」というシナリオで、該当日に更新がなかった場合は、繰り返し部分のステップ消費はゼロになります。
繰り返し処理を使うシナリオを設計するときは、「最大で何件のデータが対象になるか」を想定してステップ数を見積もるようにしましょう。
設定が完了したら、右上の「保存」をクリックし、「シナリオ有効化」をONにします。有効化した時点からステップの消費が始まります。テスト中は頻繁に実行されることもあるため、ダッシュボードの「今月のステップ消費数」を定期的に確認する習慣をつけておきましょう。
手順3:動作確認
シナリオの作成が完了たら画面右上の「保存」をクリックします。

保存するとシナリオを「有効化」できるようになります。

シナリオを有効化したら、実際に動作するか確認します。
1.kintoneの対象アプリで新しいレコードを追加します
2.連携コネクタのシナリオ画面から「実行結果一覧へ」をクリックします

3.実行結果一覧で、シナリオが実行されたことを確認します

4.各ステップをクリックすると、ステップごとの実行結果(成功・失敗)と処理内容の詳細が確認できます

ステップが「成功」になっていれば、Teamsに通知が届いているはずです。

うまく動かないときの確認ポイント
イベントが検知されない場合
kintone側のWebhook設定が正しく完了しているか確認します。WebhookのURLが連携コネクタの設定画面で発行されたURLと一致しているか、Webhookが「有効」になっているかを見直してください。
アクションでエラーが出る場合
認証コネクタの設定を確認します。Teamsの場合は、BizteX Connectへの管理者承認が完了しているか、認証に使ったアカウントが対象のチームとチャンネルへのアクセス権を持っているかを確認してください。
実行結果一覧にそもそも表示されない場合
シナリオの有効化がONになっているかを確認します。また、kintoneのWebhook設定はアプリの「設定」→「Webhookの設定」から確認できます。
詳細なトラブルシューティングは、サイボウズ公式のよくあるお問い合わせページやトラブルシューティングページも参考にしてください。
まとめ:まずは1本、シンプルなシナリオから始めよう
3回にわたって連携コネクタを紹介してきました。最後に要点をまとめます。
連携コネクタでできること(第1回)
kintoneとMicrosoft 365をノーコードで自動連携できる。現場の手作業・二重入力を解消するための仕組みとして有効。
料金とステップ数(第2回)
フリープランは月3,000ステップまで無料。一般的な社内業務であれば無料枠内で運用できるケースも多い。まずはフリープランからスタートして、消費状況を見ながら判断するのが堅実。
シナリオ作成の流れ(第3回)
プロジェクト作成→シナリオ追加→イベント・アクションの設定という手順で進める。コネクタ(認証情報)の設定が最初の関門だが、一度設定すれば使い回しが効く。出力データを活用することで、前のステップの値を後続のアクションに引き渡せる。
連携コネクタは「最初の1本」さえ作れてしまえば、次からはコネクタを使い回して比較的スムーズに設定できるようになります。
ぜひまずはシンプルなシナリオを1本作ってみて、「確かに自動化できた」という成功体験を積むところからスタートしてみてください。
弊社YBC DXSOLでは、連携コネクタの導入支援・シナリオ設計のご相談も承っております。「どのシナリオから始めればいいかわからない」「設定をサポートしてほしい」という方は、お気軽にご連絡ください。
本記事の情報は2026年7月時点のものです。最新情報はサイボウズ公式サイトおよびcybozu developer networkをご確認ください。
投稿者
白川
kintoneやPower Automateを中心に、業務自動化や業務改善の支援を行っています。 セミナー講師として、業務効率化のポイントをわかりやすくお伝えしています。


