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kintoneがもっと便利になる!連携コネクタの料金・導入準備ガイド【管理者向け...
2026/7/2
kintoneがもっと便利になる!連携コネクタの料金・導入準備ガイド【管理者向け】

第1弾のコラムでは、現場担当者向けに「連携コネクタ」でkintoneと外部システムをノンプログラミングでつなぐメリットをご紹介しました。
「これなら自社で使っているMicrosoft 365とkintoneを自動で連携できそう!」
そんな声が社内で上がったとき、次に動くべきは管理者の皆さまです。
しかし、導入を検討する際に必ず出てくるのが、
「結局、うちの運用だと月いくらかかるの?」
というコスト面の疑問ではないでしょうか。
連携コネクタの料金体系を理解するうえで重要になるのが、「ステップ」という考え方です。
今回は、料金プラン全体像、ステップの仕組み、フリープラン(月3,000ステップ)でどの程度の業務が運用できそうかを具体的なシミュレーションで解説します。
加えて、管理者として導入前に必ず押さえておきたい契約要件とMicrosoft 365側で発生する管理者承認の手順についても触れていきます。
※本記事の試算は、連携コネクタのステップ概念をもとにした概算例です。実際の消費ステップ数はシナリオ構成や処理内容によって異なる場合があります。
- 連携コネクタの料金プラン
- 契約に必要な条件
- ステップとは何か?
- 【試算】フリープラン(月3,000ステップ)でどの程度運用できる?
- パターンA:商談予定のOutlook・Teams自動通知
- パターンB:Excel for the webデータのkintone自動転記
- パターンC:1時間ごとのデータ同期チェック
- 結局、フリープランでどこまでできる?
- ステップ数はどこで確認できる?
- 管理者が知っておきたい「ステップ節約」のコツ
- 本当にその実行頻度が必要か見直す
- シナリオはシンプルに設計する
- テスト用シナリオは停止状態にしておく
- 【要注意】Microsoft 365連携時に「管理者の承認が必要」と表示されるケース
- なぜこのメッセージが表示されるのか
- 対処方法
- 導入計画に含めるべきポイント
- まとめ:次はいよいよ実践へ
連携コネクタの料金プラン
まずは料金プランの全体像を整理しましょう。サイボウズ公式ページに記載されているプランは次の通りです(税別)。
有料プランは複数本の購入が可能で、1本追加するごとに月間10,000ステップが追加されます(例:2本購入で月間20,000ステップまで利用可能)。
契約に必要な条件
導入を検討する際、以下の点に注意してください。
kintone(スタンダードコース以上)またはGaroon(クラウド版)の契約があるドメインのみ購入可能
連携コネクタは、kintone・Garoonとは別の契約体系(年額・月額)を選択可能
kintoneライトコースを利用中の場合は、連携コネクタを契約できません。事前に自社の契約コースを確認しておきましょう。
ステップとは何か?
サイボウズ公式の定義によると、ステップとは「連携コネクタの各シナリオで設定されている個々の処理の単位」のことです。
シナリオを実行するたびにステップが消費されます。
基本例
kintoneでレコード追加を検知
Outlookに予定を登録
Teamsで担当者に通知
この場合、
kintone検知:1ステップ
Outlook登録:1ステップ
Teams通知:1ステップ
合計3ステップとなります。
このシナリオが1日1回実行される場合、
3ステップ × 30日 = 月90ステップ
となります。
無料枠の3,000ステップと比較すると、かなり余裕があるように見えますね。
【試算】フリープラン(月3,000ステップ)でどの程度運用できる?
実際の業務を想定しながら、Microsoft 365との連携パターンを試算してみましょう。
パターンA:商談予定のOutlook・Teams自動通知
業務内容
営業担当5名が毎日1件ずつ商談予定をkintoneへ登録し、その内容をOutlook予定表とTeamsへ通知する。
(月20営業日)
試算
1回の入力につき
kintone検知
Outlook登録
Teams通知
の3ステップ
判定
十分にフリープラン内に収まります。
このようなリアルタイム通知型のシナリオは、実際の業務発生回数に応じて消費されます。業務量が安定している場合は見積もりやすい一方、急な業務増加には消費量が連動する点に注意しましょう。
パターンB:Excel for the webデータのkintone自動転記
業務内容
OneDrive上の売上集計Excel(Excel for the web)を毎朝9時に1回、kintoneへ同期する。
試算
シンプルに「Excelからのデータ取得」と「kintoneレコード更新」の2ステップで構成する場合、
判定
十分にフリープラン内です。
ただし、実際のシナリオでは取得対象を絞り込んだり、複数のアクションを組み合わせるケースが多く、その場合は構成するアクション数だけステップ消費が増加します。シンプルな構成を心がけることが、ステップ節約の基本になります。
パターンC:1時間ごとのデータ同期チェック
業務内容
Excelの更新内容をできるだけ早くkintoneへ反映したいため、1時間に1回同期処理を実行する。
試算
Excelチェック
kintone更新
の2ステップ
判定
フリープラン内で運用可能です。
ただし注意点があります。
スケジュール実行型のシナリオは、シナリオが実行されるたびにステップが消費されるため、頻度設計を慎重に行う必要があります。
例えば10分に1回実行すると、
となり、1シナリオだけで無料枠を大きく超えてしまいます。
「とにかく早く反映したい」という理由で短い間隔に設定すると、想定外のコストにつながる可能性があります。
結局、フリープランでどこまでできる?
今回の試算では、
パターンA:300ステップ
パターンB:60ステップ
パターンC:1,440ステップ
合計1,800ステップ/月
となりました。
このように、一般的な社内業務向けの連携シナリオであれば、フリープランの範囲内で運用できるケースも少なくありません。
ただし実際の消費量は、
シナリオ数
実行頻度
処理内容
利用人数
によって大きく変わります。
まずはフリープランで始めてみて、実際の利用状況を確認しながら調整していくのがおすすめです。
ステップ数はどこで確認できる?
連携コネクタのダッシュボードでは、現在のステップ消費状況を確認できます。

公式ドキュメントでも「今月のステップ消費数」を確認しながらシナリオを作成することが推奨されています。
導入初期は想定と実際の利用状況に差が出ることもありますので、
想定以上に消費していないか
実行頻度は適切か
を定期的に確認すると安心です。
管理者が知っておきたい「ステップ節約」のコツ
本当にその実行頻度が必要か見直す
「数分以内に同期したい」と思っていても、実際には1時間に1回で十分なケースは少なくありません。
実行頻度を見直すだけで、ステップ消費を大幅に抑えられる場合があります。
シナリオはシンプルに設計する
アクションを増やせば増やすほどステップ消費は増えていきます。本当に必要な処理だけを組み込み、シナリオはできるだけシンプルな構成を心がけましょう。
テスト用シナリオは停止状態にしておく
検証用に作ったシナリオを稼働状態のまま放置していると、知らない間にステップを消費し続けてしまいます。使わないシナリオは確実に停止しておくのが運用上の鉄則です。
【要注意】Microsoft 365連携時に「管理者の承認が必要」と表示されるケース
ここからは、実際に弊社で連携コネクタを検証する中で遭遇した、管理者であれば必ず押さえておきたい注意点をご紹介します。
連携コネクタでMicrosoft 365(Outlook、Teams、OneDriveなど)を連携しようとすると、認証画面で次のようなメッセージが表示される場合があります。
「BizteX Connect には、組織内のリソースへのアクセス許可が必要です。このアクセス許可を付与できるのは管理者のみです。アプリケーションを使用するには、まず管理者に依頼してこのアプリにアクセス許可を付与してください。」

なぜこのメッセージが表示されるのか
連携コネクタは、BizteX株式会社が提供するiPaaS「BizteX Connect」をサイボウズがOEM提供する形のサービスです。
そのため、Microsoft 365側から見ると、連携コネクタは「BizteX Connect」という第三者アプリケーションとして扱われます。
Microsoft Entra ID(旧Azure AD)の同意設定が「管理者の承認が必要」となっている場合、一般ユーザーがこのアプリへの同意を与えることができません。Microsoft 365の管理者による同意(テナント承認)が必要となります。
対処方法
Microsoft 365の管理者(グローバル管理者など)が、Microsoft Entra ID側でBizteX Connectアプリケーションに同意を与える必要があります。
具体的な手順は、BizteX社の公式ヘルプセンターに案内があります。
「管理者の承認が必要」のメッセージが表示された場合の対処法 – BizteX Connectヘルプセンター
管理者承認が完了すれば、一般ユーザーが連携コネクタからMicrosoft 365への認証設定を行えるようになります。
※認証はユーザーごとに必要です。
導入計画に含めるべきポイント
この対応にはMicrosoft 365側の管理者の協力が必須です。kintoneの管理者とMicrosoft 365の管理者が別の場合、事前に調整しておきましょう。
まとめ:次はいよいよ実践へ
「ステップ」という仕組みも、実際の業務に当てはめて考えるとそれほど難しいものではありません。
まずはフリープランを活用し、小さく始めながら実際の消費量を確認していくのがおすすめです。
加えて、本格的に運用を始める前に押さえておきたいのが、Microsoft 365側での管理者承認です。技術的にはシンプルな作業ですが、組織内の調整が必要になることもありますので、早めに着手しましょう。
料金のイメージがつかめたところで、次回はいよいよ最終回です。
Microsoft 365との具体的な連携シナリオの作り方や、導入時によくあるつまずきポイントを解説します。
「設定したはずなのに予定表に反映されない」
「通知が届かない」
といったトラブルを防ぐための実践的なポイントをご紹介しますので、ぜひ次回もご覧ください。
投稿者
白川
Power Automateを中心に、業務自動化や業務改善の支援を行っています。 セミナー講師として、自動化の考え方や設計のポイントをわかりやすくお伝えしています。


