2025.09.12
通知機能掘り下げシリーズのパート3では、「リマインダーの条件通知」を扱います。レコード内の日付/日時を基準に「◯日前」「◯日後」「◯時間前」など、決めたタイミングで通知を送る機能です。期限管理の最後の抜け漏れを防ぐ最短手段です。
パート1と同様に今回もkintone標準テンプレート『活動実績』アプリを例に解説します。
『活動実績』アプリを開いてみました。
「リマインダーの条件通知」を設定しないと、毎日このアプリを開いて
その日の予定が無いかを確認する必要が出てきます。
では、「リマインダーの条件通知」を設定してみましょう。
1. アプリの設定画面を開く:レコード一覧右上の歯車アイコンから「アプリを設定」をクリックします
2. 通知画面へ移動:設定タブの「通知」にある「レコードの条件通知」をクリックします
3. 通知設定を追加:画面内の[追加する]をクリックして条件通知を作成します
4. 通知タイミングを設定:対応日時 が 7日前 の 午前 9時。
5. 通知の条件を設定:商談メモに重要が含まれる。
6. 通知先を設定:対応者に選択したユーザー
7. 通知内容を設定:通知したいメッセージを入力
8. 保存してアプリを更新:画面右下の[保存]をクリックし、続けて[アプリを更新]を実行して反映します。
では、活動実績アプリに戻ってみましょう。
ここに、対応日時が2025/9/5、対応者が原 慎哉、商談メモに”重要案件”が含まれるデータがあります。
9/5の7日前である8/29にメールボックスを開いてみましょう。
メールによる通知が届いていることが確認できました。
次回アクション:前日朝に担当者へ。――当日の準備忘れを抑止。
訪問の直前:1時間前に担当者へ。――移動前の最終チェック。
更新後フォロー:契約日+7日後に上長へ。――後追いの“やりっぱなし”防止。
1. 繰り返しは自動では行われない
条件を満たしたら1回で終了。毎日/毎週の反復が必要な場合は、
・通知後に“次回通知日”フィールドを更新する運用、
・あるいはテーブルに複数の通知日を持たせる設計で擬似的に繰り返す。
2. 設定数の上限
リマインドの条件(タイミング)は最大10件まで設定できます。大量のパターンを詰め込みすぎないのがコツ。
“期限起点の通知設計”を入れると、毎朝の目視チェックや属人的ToDoに頼らずに運用できます。まずは重要アプリの前日朝と当日直前から試し、効果が出たら対象アプリを拡大してください。
ワイ・ビー・シーではkintoneの便利な使い方の紹介だけでなく、導入支援やカスタマイズも行っております。
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記事を書いた人
株式会社ワイ・ビー・シー
営業部 Innovation課
原
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