コラム - お役立ち情報

2025.07.07

「Excelからの卒業」――その先に潜む落とし穴と、kintoneで踏み出すDX

ExcelでOK!そう思っていた時もありました。

前回のコラムでは「紙の日報を“スマホ1分”に変え、kintoneが現場改革の起爆剤になったケースはありますか?」という問いを軸にストーリーを紹介しました。今回は、ノーコード/ローコードで話題のクラウド業務システム「kintone」がなぜDX(デジタルトランスフォーメーション)の第一歩に選ばれるのかを解説します。

前回のコラム

「Excel でも十分じゃないの?」
「市販パッケージを買えば作る手間は掛からないのでは?」

そこには大きな落とし穴が待っています。

なぜ「Excel管理」は限界を迎えるのか

多くの企業が業務効率化をとりあえずExcelで始めます。
しかし、実際に使ってみると大きな壁にぶち当たります。

課題 症状 影響
共同編集の衝突 ファイルサーバに 「顧客マスタ(1).xlsx」 が乱立 どれが最新版か分からず二重入力が発生
履歴管理の欠如 上書き保存で更新履歴が消失 修正経緯を追えない
モバイル入力の限界 小さなセル操作・行崩れ 現場記録が遅れ、漏れが発生
データ量の頭打ち 数万行で著しく重くなる フリーズ・強制終了多発
アクセス権の粗さ 「編集可 / 読取専用」の二択 機密情報の漏えいリスク
属人化する自動化 マクロ管理者が1人に集中 退職=ブラックボックス化

 

 

結論: Excelは個人利用に最適化された道具。組織全体のデータベースには適しません。

市販パッケージが“合わない靴”になる理由

「Excelで管理しきれないなら既製パッケージを導入すればいい」と、多くの企業が考えます。
しかしここにも落とし穴が。

課題 症状 影響
業務とのフィットギャップ 100%合わず「運用でカバー」 結局Excelに逆戻り
カスタマイズ高コスト 改修はベンダ見積で数百万円 予算不足で改善停滞
長い導入リードタイム 契約~本番まで半年超 課題解決が後ろ倒し
ライセンス増の負担 ユーザー/機能ごとに課金 人員増でコストが青天井
連携の閉鎖性 API限定/追加費用 社内システムとデータがつながらない

 

結論: パッケージは業務を型に合わせられる大企業向き。変化が速い現場ほど、導入後の調整コストが重くのしかかります。

 

「ノーコード」──kintone で始める業務改革

kintoneはクラウドSaaS型のノーコード/ローコードプラットフォーム。現場ユーザーが自分たちで業務アプリを作り、継続的に改善できる点が評価されています。

 

kintone が選ばれる5つの理由

  1. 秒速プロトタイプ:フィールドをドラッグ&ドロップするだけで 30 分で試作完了。
  2. Excel 資産の移植:CSV 取り込み+テーブル機能で既存データをそのまま活用。
  3. きめ細かな権限管理:レコード/フィールド単位で閲覧・編集を制御。
  4. モバイル最適化:写真添付・位置情報もワンタップ、現場入力がスムーズ。
  5. 段階的な拡張性:日報 → 見積 → 売上管理へと小さく始めて横展開。

では、どのような点を意識すればいいでしょうか?

kintone 導入で“失敗しない”4ステップ

  1. 業務棚卸し:現場で「集計に時間がかかる Excel」「転記が多い紙帳票」を洗い出す。
  2. スモールスタート:最もストレスの大きい日報を kintone でミニマム構築。
  3. 継続改善:実運用で発見した課題を週次で改修。担当者が自走できる体制を整える。
  4. 横展開:成功パターンを社内共有し、他部門へ水平展開。

まとめ――「育てられるシステム」が競争力

システムは導入して終わりではありません。現場の課題は日々変わります。専任エンジニアがいなくても自分たちで育てられる仕組みこそ、長期的な競争力になります。

「Excel が重い」「パッケージが合わない」と感じているなら、一度 kintone で“お試しアプリ”を作成してみませんか?

弊社ではkintoneの無料相談を受け付けております。下記お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

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 株式会社ワイ・ビー・シー
 営業部 Innovation課
 原
 
 

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