コラム - お役立ち情報

2021.05.06

電子マネーでタイムカードを押す?!

弊社の現状 昔ながらのタイムカード

実のところ、弊社は昔ながらのタイムカードで勤怠を管理しています。
今年はタイムカードの機械を新しくする予定もありましたが、せっかくなら新しい技術への取り組みの一環として、タイムカードを自作してみよう!ということになりました。

紙→プラスティックに!そうすれば・・・

そこで実現方式を模索した結果、電子マネーカード※をタッチする仕組みを試作することに。
紙のタイムカードは消耗品のため、買い続ける必要がありますが、電子マネーカードならその必要はありません。
さらにこの仕組みでは、カードをタッチしたと同時に勤怠管理システムに反映することができるため、紙のタイムカードからPC等に時刻等を入力することもありません。



※電子マネーカード:鉄道などの交通会社、大手流通会社が発行しているもの
Suica、PASMO、ICOCA、Edy等
種類によってはできないものもあります。
また、スマートフォンのApple Pay、Google Payなどは使用できません。

できたものがこちら

※現在はまだ試行段階です。
出勤したら電子マネーカードをタッチ
読み取りが成功すると音が鳴ります

出退勤記録は即時反映され、Webブラウザで見ることができます。


使われている機器とお値段


○ICカードリーダー
 Pasori RC-S380
 実売価格3,000円ほど
 ICカードリーダー



○カードリーダーをつなぐ機器
 Raspberry Pi4 Model B 4GB RAM
 実売価格 本体、付属品含め10,000円ほど
 Raspberry Pi4 Model B 4GB RAM


○音を鳴らすためのスピーカー
 イヤホンジャックでつなぐことができるものであればOKです。


○その他、タッチされた時間の保存や、Webブラウザでの画面表示には、社内のサーバを使用しています。


○開発工数はRaspberry Piの調査も含め、15日程度でした。


Raspberry Piとは?

上記の機器にありますRaspberry Piとは、市販の小型コンピュータです。
個人でもたくさんの愛好者がおり、これを活用して様々な機器が開発、運用されています。
例えば、監視カメラや、自動温度測定器、等


弊社としては、Raspberry Piを扱うのは初めての経験でした。
Raspberry Piの活用事例は書籍、インターネット等で多く掲載されており、今回もそれらを参考にさせていただきました。
現在はまだ試行段階ですが、順調であればタイムカードに替わる仕組みとして正式に採用する予定です。

今後の課題

●Raspberry Piの耐久性
 連続稼働にどれだけ耐えられるか、評価してみる必要があります。
●カードをタッチしたら画面表示
 今回作成した処理では、カードの読み取りが成功したら音を鳴らしています。
 さらに利便性を追求すると、カードリーダーと共に画面を設置することで、カード読み取り時には各種の情報が表示される方が望ましいです。
 この実現方式を模索していきたいと考えております。

さいごに

試行の結果は近日公開します。
詳細を知りたい方はお気軽にお問合せください!
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