コラム - お役立ち情報

2024.02.27

ChatGPTを仕事上で利用する際の注意

昨今のIT界隈のニュースで、この話題が出ない日はないと言っても良いでしょう、ChatGPT


https://chat.openai.com/

今回は「ChatGPTを仕事上で利用するにあたっての注意事項」についてです。

INDEX

改めてChatGPTとは?
利用上の注意点
正解を求めるのではなく「正解がないこと」への一助に
正しく利用して、協力な助手に!

改めてChatGPTとは?

ChatGPTはいわゆる生成AIの一種で、文章の作成を依頼すると、生成してくれるサービスです。有料版と無料版があります。
 ※ChatGPTを始めるにあたってはこちらをご参照ください。

1エンジニアとしての個人的見解ですが、ChatGPTはこれまでシステム化の範囲外とされていた領域に対して有効です。よろしければ前回をご覧ください。


利用上の注意点

今までできなかったことができるという革命的なもので、しかも無料でも使うことができますが、利用にあたっては注意も必要です。
 × 個人情報や機密情報を入れない

ChatGPTは、ユーザーが質問する際に入力した情報を学習し、それを生成する文章に反映しています。
ということは、個人情報や機密情報を質問に含めてしまうと、その情報が他のユーザーの質問に対する回答に反映され、間接的に漏洩してしまう可能性もあります。



 × 固有名詞に関する正確な情報は得られにくい

ChatGPTは、「アイデアを出してもらう」というのが有効的な使い方です。
それに対して、「正確な情報を得る」というのには不向きなところもあります。
特に、エンタメやスポーツ、グルメ等の情報や、ビジネスにおける業界情報、企業情報などの「固有名詞」に関する正確な情報を得ようとするのには向いていません。
その理由の一つとして、ChatGPTが持っている情報がおおよそ2021年時点の情報であるということもあります。
ただ、新旧を差し引いても、情報は全て鵜呑みにはできないというのが使ってみての個人的な所感です。



 × 評価を聞いても参考にならない

何かに対する評価や、「AとBではどちらが優れていますか?」のような問いに対しては、良い回答はまず得られないと考えるべきです。
それはその正解を人間に求めているのと同じと考えるとお分かりいただけるでしょうか。
明確な数値や指標があるのであればともかく、個人的な感覚での評価は人それぞれになってしまいます。
ChatGPTも結局は人間が生み出した情報から回答を生成しています。それに、先述のように情報は必ずしも正確であるとは限りません。
どう評価、判断するかは、最終的に使う人自身に委ねられます。



 × 回答をそのまま掲載すると著作権に触れる可能性も

ChatGPTは主にインターネット上にある情報から回答を生成しています。
ただ、質問によっては、特定のサイトだけに存在する情報がそのまま回答として提供されることがあります。
そのような出自が特定されやすい回答を自社のサイトやSNS等にそのまま掲載すると、著作権侵害のリスクが生じる可能性があります。
先述の通り、用途はあくまで「アイデアを出してもらう」に留めておき、回答をそのまま流用することはやめておくべきでしょう。


正解を求めるのではなく「正解がないこと」への一助に

繰り返しになりますが、正解そのものを求めるという使い方は不向きです。
それよりも、回答をそのまま自分の「作品」としてしまうのは言うまでもなく御法度です。
言うなれば「正解がないこと」についてのアイデア、意見をもらうというのが、ふさわしい使い方であると思われます。

これから文章を書こうとしているが、どのような文章が適しているか?
仕事で何か施策を打ちたいが、良いアイデアはないか?

これらには「これ」というはっきりとした正解はないはずです。
正解がないからこそ、答えを生み出すのに日々苦労されているのではないでしょうか。
ChatGPTはそれらに対して瞬時に、何度も(嫌な顔一つせずに)、無料で応えてくれます。

正しく利用して、協力な助手に!

ChatGPTを適切に活用することで新しい知識やアイデアが得られ、より効果的な意思決定や問題解決に役立てることができます。
ChatGPTはあくまでツールではありますが、正しく利用することで強力な助手として大いに貢献してもらえることでしょう。

 記事を書いた人
記事を書いた男性アイコン
 株式会社ワイ・ビー・シー
 営業部 開発チーム
 石田