コラム - お役立ち情報

2020.12.24

病床機能報告データの活用方法

病床機能報告データとは?

病床機能報告データをご存じでしょうか?
医療機関が担っている医療機能を都道府県に報告する制度で、医療法に基づく義務です。医療機能はもちろん、人員配置や構造設備だけではなく、診療内容などを病床単位で報告します。このデータは厚生労働省のWebサイトから無料でダウンロードすることが可能です。

利用方法によっては大変便利なデータですが、「上手い活用方法が思い浮かばない」というお悩みを伺う事があります。そこで、今回は病床機能報告データとGIS※を組み合わせた活用方法を2つご紹介いたします。
実際の分析には詳細なデータが必要になりますが、活用方法の一例としてご覧下さい。
※今回は弊社製品chiz+を利用致します。

救急搬送地域連携受入状況を見える化

救急搬送地域連携受入v2
いくつかのデータを組み合わせて、地図上に見える化を行います。
今回は、病床機能報告データ内の以下のデータを利用します。
・患者延べ数(年間)
・救急搬送地域連携受入

上記データを組み合わせ、患者数が年間50,000人の病院で、どの病院、どの地域が地域連携の受け入れをしているかが分かります。

常勤看護師人数を地図上で比較

常勤看護師人数
先ほどと同じように患者延べ数と別のデータを組み合わせて常勤看護師人数の比較を行います。
今回は、病床機能報告データ内の以下のデータを利用します。
・患者延べ数(年間)
・患者100名あたりの常勤看護師人数※

上記データを組み合わせて、患者延べ人数50,000人以上の病院で患者100名あたりの常勤看護師数を色分けで地図に表示します。
こうすると、地域によって差異があるのが分かります。このように一目で地域性を把握できます。
※非常勤看護師・准看護師等は除外されるので、データの精査は必要になります。

まとめ

病床機能報告データの活用方法を2点ご紹介させて頂きました。病床機能報告データは多岐にわたり、まだまだ利用方法はございます。
データの組み合わせと表現方法によって様々な活用方法が見えてきます。
既にこのデータをご存じだった方も、初めて知った方も、ぜひ病床機能報告データを一度ご覧になってみてください。
いろんな角度から想像を膨らませるヒントになるはずです。
他の活用方法などが気になった方はお気軽にお尋ねください!
病床機能報告データは厚生労働省Webサイトからダウンロードいただけます。
活用しやすいように整形する等、技術的な面に関してもお気軽にご相談ください。

【リンク集】
厚生労働省 病床機能報告データ ダウンロードページ
病床機能報告データダウンロード【厚生労働省】
画像内システムchiz+
chiz+紹介ページ
弊社販売中 病床機能報告データ
※整形済みデータなので、ご利用頂きやすくなっております。
病床機能報告データ【ワイ・ビー・シー提供】